伝統的な行事をしなくなった

お正月は全ての人にとって特別な時間です。 しかし、近年の日本では年中行事などの特別な「ハレの日」と日常の「ケの日」の区別があまりなくなり、昔に比べるとお正月の重要性は薄れてきている感もあります。 時代の変化の影響で、あまり行われなくなったお正月の伝統的な行事はいくつかあります。 まず、「若水迎え」というものがあり、若水とは新年を迎えた元日の早朝に初めて汲む水のことで、昔の人はこれを神棚に供えたりお雑煮を作るのに使っていました。若水は邪気を祓ってくれるとされ、出来るだけ遠くに汲みに行くのが良いと言われており、水を汲みに行く間は喋ってはならないというルールもありました。若水は、福水などとも呼ばれ、念頭の重要な儀式でしたが最近はあまり行われていないようです。 そもそもお正月とは、家に年神様をお迎えすることが主体の行事でしたが、今では本来の意味は薄れて、ただ新しい年を祝うばかりになってしまっているようです。年神様は、毎年お正月にそれぞれの家に来訪する神様で、昔の人は祖先が田や山の神様になってやって来て、新しい年の穀物の実りと子孫の繁栄を授けてくれるものだと考えていました。 年末に大掃除をすることも、しめ飾りや門松を飾ることも、元は年神様を迎えるための準備の意味でした。 そしてその年神様をお返しする行事が、1月15日の小正月に行う「どんど焼き」です。小正月は昔はお盆と同じ位に大切な節目でしたが、最近ではあまり重要視されていないと思われます。 この日には豊作を願って餅花を飾ります。どんど焼きは、各地で色々な方法がありますが、田んぼに青竹や藁などでやぐらを組み、しめ飾りや門松、書き初めを燃やして行うのが一般的です。その煙に乗って年神様が天に帰っていくとされ、年神様の送り火という重要な意味がありました。 現代では、焚き火をするのに適した場所も余り無くなり、神社で行っているどんど焼きにしめ飾り等を持って行くのが一般的となっています。神社まで行くのが大変だと思う人も増え、神聖なものであるはずのしめ飾り等をゴミの回収に出すことも多くなっているのは、お正月の風習を軽んじている気がして少し寂しい気もします。


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